於 : シアターコクーン

一面の水張りは凄い。
そこに咲く蓮の花々もキレイ。

大竹しのぶは登場してから出ずっぱり。
コロスもほとんど水に浸かったまま。
こりゃ体力使うだろうなぁ。

ラストについては否定的な感想を沢山目にする。

でも、ギリシャ悲劇=ギリシャ神話から来ていると思うの。
だからあの“龍”のシーンてすごくギリシャ神話っぽい感じがする。

で、大ラスだけど。
後方の扉があいて東急本店の駐車場が丸見えの場面。

確かに中途半端な感は否めないが、それはたぶんあの中途半端な開き方だと思う。
でも搬入口なわけで、あれ以上開けるには、建物壊さなきゃなんないしね。

生瀬さん演ずるイアソンが嘆き倒れる先に現実世界の扉が開く。
その場面、結構長い。
そこんとこで色々感じ取らせたいんでは?

私は2階席だから余計感じたのかもしれないけど
天上の神の位置から、悲劇を見届け、その先の未来を想う――――――――。

なんとも言えない感情が湧いて、泣けてしまった。
なんなのか私にもわからないんだけど。

          ☆

『 わかんなかった 』

芝居を観てそう言う人が最近多い。
でも、別に解る必要はないと思うんだけどな。
単純に面白かったり、何かを感じたり。
解りやすくったってつまんなきゃ・・・・つまんないじゃん。

解ろうと身構えないでただ観てればいいんだと思う。
ただ観てて、それで何か感じることがあれば、それは良い舞台だったんだと思う。

身構えると、何も楽しめないよ。

          ☆

大竹しのぶはもちろん凄かったけど、生瀬さん今回の役、カッコ良かった。

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