良かった。
久々に惹きつけられるようなドラマだった。

約2時間10分。
はじめから役者の熱演で飽きずに時間がたつが、定番の2時間ものとして終わるのかなって思ってた。

クライマックス。
役所広司に危機が迫りCMへ。
CM明け、ありがちなドラマなら助かるじゃない。
いきなり死体だったから、不覚にもびっくりした。

主役が死んで、この後どうなるんだ?

あ〜あぁ!
随所の伏線が上手い。
さすが野沢尚。
まあこの手のモノが好きな人なら読めるのかも知れないけど。
私はあんまり観ないから、素直に感嘆した。

死を覚悟してのラストメッセージのビデオシーン。
本当に“役所広司”と言う人が死んでしまった様に感じてしまった。

その後前出の暴行シーンが望遠で映し出される。
それを驚愕して見届ける番組スタッフの役者達の演技も迫るものがあってグッときた。

エンドロールで赤色灯の向こうから連行される、妻夫木聡。

妻夫木くん、殺人者も上手く演ったね。
このコ、チャンスも多いけど、それをちゃんと自分の実としてる。
今回そう思った。
以前に舞台で観た印象が「心根の優しい男の子」で、良い人しか出来ないんじゃないかと心配してたが。
どんどん良い役者になれ。

面倒臭くって2時間ドラマってよっぽどじゃないと観ないんだけど。
本当に観て良かった。

良いと言っても救いの無い話ではあるんだけど・・・。
でもこれって“現実”に近い気がする。
哀しいけど・・・。

でも、良い役者が揃ってると本当、良いもの創れるんだな。
白い巨塔だって役者でしょう。

もちろん脚本も大事だけどね。
去年や今年の大河がズッコケてるのって・・・そうなんじゃないの?

あぁ、だけどビデオ撮っておくんだった。
もう一回観たい!

とりあえず本買おう!
本でも読んでみたい。

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