今、戦ってきました。
赤黒くてでかいヤツと。

向こうの部屋で猫が何かしている音がした。
すっかり寝ているとばかり思っていたのに。

何? またおしっこ?

そう思って様子を見に行くと、入り口付近に昨日から置きっぱなしの新聞広告を真剣にカキカキしてる。
そこにおしっこって、今までにない事。

『 何やってんのかなぁ? 』

声を掛けても一心不乱にカキカキ。
これはおかしい。

ふと、嫌な予感。

前もこんな事、有ったよなぁ。
ピンときて、害虫スプレーを手に取った。

『 ねぇねぇ、ちょっとどいて。 何が有るか見せてよ 』

どかない。
どうも二つ折り広告の間に居るようだ。
シューだかシャーだか、嫌な音がする・・・。

絶対ヤツだ。

猫をどけて広告を開いた!
 ・・・っで、でかい!!!

『 危ないから、向こう行って。 薬撒くから、刺されるから! 』

ゴキにもそうなんだけど、必要散布の2,3倍は噴霧しちゃうんだよねぇ。
だって、怖いんだもん。

薬でびしょぬれになりながら、うねうね。
絶命寸前、触覚を持ち上げて、うねうね。

うっわーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!

本当にキモイです。
グロです。

『 怖いよ怖いよ怖いよーーーーっ(泣) 』

死体の処理も、怖いデス。
袋と割り箸持ってきて、でも直視して取れない(泣)。
死体にティッシュを被せてつまみました。

『 怖いよ怖いよ怖いよーーーーっ(号泣) 』


薬でビショビショの床に近づく猫。

『 ダメダメ、舐めたらお腹こわすよ。 死んじゃうかもしれないよ! 』

        ★

なんとか全ての作業、終了!

『 偉いねぇ。 さすが猫だねぇ。 お陰で襲われずにすんだよ 』

良いコ良いコしてあげようと近づくけど、椅子の奥から出てこない。

『 薬舐めなかった? 大丈夫? ありがとね 』

出てこない。
なんだかロンリー。

あ、そうか。
私に獲物を横取りされたと思ってる訳だ。

ごめんね。
でもあいつは危険なんだよ。
毒牙に刺されたら、人間だってものすごく腫れて、1ヶ月以上も傷が膿むんだから。
貴女だったら、ちっちゃいから死んじゃうかもしれないんだよ。

そうは言っても一応、貴女はハンターなんだもんね。

        ☆

このコが来てからムカデに刺されることはありません。
突然出くわしてビックリって事も。

人間より先に音で気配を察知するみたいデス。
眼の色が変わって、カキカキし始めたら・・・。

家の猫は立派な、虫の “番猫” です。

ありがとうね。
今日はホタテ買ってあげよう。

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