大好きな座長様。

《　石丸の遺児を、みんなで見守りませんか？　》

私と石丸がいた劇団の座長から、そんな手紙が来ました。
座長はGWを使って大分まで、代表して手をあわせに行ってくれたのデス。
元々彼は大分の出身なんで、行きやすいと言うのもあるんだろうけど。

座長は
『　手を合わせて　“それじゃあ、元気でね”　なんて音信不通になる事は、私には出来ません　』

1歳にもならない石丸の息子のために、毎年その誕生日を母の仲間だった私達みんなで一緒に祝ってあげよう、と言う提案デス。
賛同した人間だけでお金を集め、毎年誕生日プレゼントを贈る。

　　　　　　　　☆

石丸が死んだとき、私に出来ることはなんだろう？　と考えていた。
だけど、私が私がって、しゃしゃり出る事じゃない気がして・・・。

そうなんだ。
一人の力じゃ難しくても、出来なくても、みんなの気持ちを合わせれば簡単なんだ。
みんなの、石丸が大好きだっていう思いがあれば。

座長とは、私が芝居を辞めたときに疎遠になった。
私が意地張って、ほんとの気持ちを言えなかったからだ。
一番信頼できる人だったのに。
父のような、兄のような、頼れる人だったのに。

　　　　　　　　☆

『　賛同してくれて嬉しいです。　石丸との思い出は、お前や大福が一番多いはずだから、なにはなくても二人には賛同して欲しかった　』

何をおっしゃる。
座長は、相変わらず暖かい方デス。

　　　　　　　　☆

私は貴方の作り出す世界が大好きでした。
劇団を解散して、新たな活動を始めてからの貴方には少しガッカリしました。
だから、貴方の舞台観ていません。
見続ける事が愛情だと言う人もいるけど、私の愛情は見ない振りデス。
でも気になるから観た人に感想聞いて・・・。（笑）
その活動もこの前いったん終了。

新たに動き出すとき、期待してます。
もう、見ない振りさせないで下さいヨ。

石丸は天国にいます。
貴方が不甲斐ないことをしていたら、天罰が下りますからね。