今日はエイプリルフールなので、あたしが日記を書くことになりました。(なんでよ?)

あたしは1999年4月5日生まれのもうじき4歳の女の子です。
スコティッシュホールドだけど耳が立ってるタイプなの。
目はゴールド。
毛色はDilute Calico。 まあ、シルバー&ホワイトにちょこっと首に茶色が入ってるって感じ。

このお家にやって来たのは、2000年のクリスマスです。
前のお家は、中古外車屋さんのオフィスだったの。
なんでそんな所にいたかはよくわかんないんだけど、最初はそこで働いていたお姉さんのお家に居たみたいなんだ。
でも、先住猫と相性が悪かったみたいで、後からやって来た私が出てくしかなかったの。
このお姉さんはとっても動物を好きな人で、迷い犬とか行き倒れ猫とかをよく保護してた立派な人なの。
だから事務所にいた約1年、いろんな友達が出来たわ。
でも、みんなあたしより先に出て行っちゃった・・・。

淋しくはなかったの。

だって、会社の社長さんも良い人だったし、車を見にお客さんも一杯来るし。
この会社に来ていた宅配便のお兄さんが、あたしをすっごく気に入ってくれて、ペット可の部屋に引っ越し次第連れて帰りたいって、言ってくれてたの。

でも、お姉さんはダメだって決めてたみたい。
一人暮らしの忙しい宅配便のお兄さんじゃあ、あたしを預けるには心配だったみたいね。

そこにやって来たのが今の家のお兄ちゃん。

お兄ちゃんは車屋さんとはもう長い付き合いだったの。
お姉さんも、お兄ちゃんの事は良く知ってて、実家でも昔から猫を飼ってて経験もあるって知ってた。
だから保険の更新にやって来たお兄ちゃんにあたしを積極的に紹介したの。

あたしも、すぐにお兄ちゃんが気に入ったわ。

あたしを撫でる手がすごく繊細で、あたしすぐにゴロゴロ言っちゃった!
気持ち良くって、もっと撫でて欲しいからペロペロ舐めたら、お兄ちゃんも喜んで「可愛い!」って言ってくれたの。
「良かったら飼いませんか?」
お姉さんがすぐ言ってくれたわ。
でもお家がペット不可だからって、良い返事はもらえなかった・・・。

だけどお姉さんは諦めなかった!

後日保険の手続きに再度やって来たお兄ちゃんに
「年末年始だけでも頼めませんか?じゃないとこの子行き場がないんですよ」
うそうそ。
だって宅配便のお兄さんだって、獣医さんちだってあったもん。
「嫁に相談してみます」
そう言ってお兄ちゃんは帰ったんだけど、もう心は決まってたみたい。
だって、ここのお姉ちゃんがNOと言うわけないの、知ってるはずだもん!猫だい好きだもん!

そうして2週間の約束であたしはここにやって来た!

お兄ちゃんとお姉ちゃんがバスケットを持って迎えに来たとき、あたし自分から催促してバスケットに入ったのよ。
みんなビックリ。
社長さんなんて「そんなに行きたいの?」とか淋しがってた。
ごめんなさい。
あたしお兄ちゃんとお姉ちゃんが気に入っちゃったの。もう戻って来ないわ。

車屋のお姉さんも2週間と良いながら、戻ってくるとは思いもしてなかった。
だって、あたしの身の回りの物全部、お兄ちゃんに渡してたもの。

     (^-^) (^-^) (^-^)

結局、車屋のお姉さんの狙い通りあたしはここん家の子になっちゃった。
車屋さんはやっぱりあたしが暮らす環境としては今一だったみたいで、この家に来て1ヶ月もするとあたしの毛並みがものすごく柔らかく変わったの。
前のあたしは車の排気ガスなんかでゴワゴワだったみたい。
よくお腹も壊しちゃって、獣医さんと相談して高いけどお腹に良いカリカリに変えてもらった。
この動物病院のみんなはあたしにラブラブで、行くたびにスタッフ全員集合してチヤホヤしてくれるのよ。可愛いって罪ね。
だけどあたしは病院のあの匂いがキライなの。
先生が一番あたしにラブで、遊ぼうってじゃれて来るんだけど
臭いの!その指が!あっち行って!
ごめんなさい。先生が良い人なのはわかってるから。

     (^o^) (^o^) (^o^)
 
今は毎日ベランダにやってくるスズメと蝶々が楽しみ。
特に蝶々には大興奮!
でも一番興奮するのは外猫さんがベランダに来た時ね。
窓ガラスがなきゃもっと良いんだけど・・・。

不満は、お姉ちゃんがここであたしを大阪弁で登場させている事!
尾楢烈怒さんちの猫がお蝶婦人ならあたしはひろみよ!
ちっちゃくって可愛いってみんな言ってくれるもん。
お兄ちゃんも、お姉ちゃんのお友達のみきちゃんも
「こ〜んなにプリティなのに!大阪弁はへん!」
と、お姉ちゃんを責めています。
でもお姉ちゃんは
「この子はスコじゃないもん!
 こんなに耳のあるスコ見たこと無いもん。
 きっと血統書は違う猫の物よ。これは偽物よ!」
と、あくまであたしをスコと認めないし、大阪弁ミケチックにしたいらしい・・・。

だけど一番可愛がってくれるのもお姉ちゃんなんだ。
まあ、その愛情表現はちょっと困るけどね。

「可愛い。喰っちゃいたい!ガブッ!!」

あたしはいつかお姉ちゃんに喰われるのかもしれません・・・。


      ☆ ☆ ☆


うちの旦那は猫語がわからない。
だからいつも私が同時通訳をしている。

旦那はそれを“一人芝居”という。

違うんだって!
猫がそう言ってるのは確かなの!

「お兄やん、わからんやっちゃニャァ〜」

あれ?
ニャァ〜?
ミャァ〜?
・・・今度名古屋弁にしてみようかな。

      ★ ★ ★

お姉ちゃん。
あたし、名古屋弁はわかんニャイわよ!

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