≪女による最大級の罵倒は応々にして賞賛の辞と一致する。対象が女であれ男であれ女は憎い相手をほめる。ほめてほめてほめちぎる。ほめながら、相手の顔色をそっと観察している。それが女の普通である。学問でも学習でもない、女の普通である。

 憎いからほめるという手順もいらない。憎まずともほめればほめているうちにやがて憎くなってくるのである。自分にほめられた相手というものに対して嫉妬が始まったら賞賛の価値を変えない限り泥沼は終わらない。≫

(昭和62年発行 片想い より)


      ☆ ☆ ☆


古本屋を物色していたら、中島さんの古い文庫が80円で売っていた。
80円だからじゃないけど読んでないので買ってみた。
大方、対談集。
抜粋した一節は対談以外の部分。
2ページほどの「豚の目」という中の数行。

昔の対談やエッセイというものも当人が現役で有ればなかなか面白いものである。
対談相手も女性はユーミンと桃井かおりさん。
男性も勝新や所さん等々。
その対談の一番最後に、この「豚の目」が位置している。
全文を読めば人それぞれの感想があるだろう。

私は
なんだかホッとした。


      ★ ★ ★


私はたぶん、ものすごい淋しがり屋だ。
たいがいみんな私の事を
「独りでも大丈夫な人」
と思っている。
もちろん私も
「独りが好き」
なんてうそぶいている。
本当は、みんなのそばに居たいのに。

やさしい人が好き。
こんな私にかまってくれる人が好き。
だから
そんな人に出逢うと子犬のようにしっぽ振ってじゃれついちゃう。
でも、
そんなにやさしい人だから
みんなにもやさしい人だから
私が居なくても沢山子犬がじゃれている。

やさしいから
可愛いから
素敵だから

やさしいから
可愛いから
素敵だから

私の中に
やさしい人を妬む心が芽生える。

私の中に
私が一番好きって言って、って欲望が生まれる。


私はその人が、だい好きなのに離れていく。
その人が嫌になって離れていく。
その人に嫌われる事を怖れて離れていく。
その人をもっと嫌いになるのが恐くて離れていく。

「ああいう八方美人は好きじゃないの」

やさしい人は何も変わらない。
やさしい人は何処も変わってはいない。

変わったのは、私。

私の狭い、醜い心。

だから、いつも、結局、独り・・・。

淋しがり屋は、独りにはなりたくないのに。


      ★ ★ ★


ずっと
自分のこの不可思議な行動が理解出来なかった。
別に、これを読んで理解したわけじゃ、ない。
でも
私だけが変なわけではないんだって、ほっとした。


みんな自分の人生なんだもん、訳もわからずいじけて“プイッ”て離れた他人なんかかまっちゃいられないよねぇ。(笑)

な〜んか
中島みゆきなんか読んじまったから暗〜い日記だわ。
しかもわけわかんない。(苦笑)
ついでに中島みゆき、久々聴いちゃおっかなぁ。
でも今動けない・・・。

膝に猫。

PCに向かってると前足を椅子に乗っけて
「かまってニャァ〜ン」
と泣きわめく。
抱き上げて膝に乗せると丸くなってスリスリする。
な〜んて可愛いの!!

この子は今、私の事をきっと一番好きだ。
それだけで良いんだ。

「今は、この膝が好き。それだけだニャァ〜」

おい
好きなのは膝かい?


      ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 


昨日のサッカーのTV番組表が気になる。
「ヒデ、俊輔、稲本、小野、高原、鈴木、川口、黄金のカルテットが再び・・・」
って?
カルテットって・・・4人の事でしょう?
7人・・・どおゆう事?????

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